私の真ん中

甘いものが好きです。

愛してくれないで

最後に笑うのは良くない癖だ君のせいで私は今夜も眠れなかったというのに 湿っぽい部屋に寝っ転がって何もしたくないと考えるだけの日だ モノクロを愛する人はいつも足りないことに飢えている 満たされたら終わってしまうことをあたしは彼に教わった。 ギタ…

新宿

わたしが泣きながら歩いたあの橋から見た景色は。こんなちっぽけな存在を中心として廻るような世界が。後悔も、屈辱も、今は。わたしだけに聞こえるラブソングは絶対にあなたには歌わせない眩しい光の下で生きるのは穴の開いた身体には難しくてそれでもそれ…

オレンジ

私が憧れていたのは、よく笑う彼女の顔と、なんでも染める夕焼けの色。 比較も矛盾もめんどくさいんだ 僕は君が好きだから君と生きる。 水が苦手な季節になって まだ雪も降ってやしないのに 春よ夏よ秋よと泣くのは 冬にとっても失礼かしら。 君の行動言動全…

花の命

眼鏡を外しても素直にはなれなかった泳ぐ視線の先あの子はどんな風に言うのかしら優しく押し倒して次にはキバヲムイテ私、悪いことしてる?水が足りないと嘆く、水が足りないと嘆く。私がもう少し咲くためにもっと水をちょうだいな。

私は嘘がつけない

私は私が嫌いだ、どうやったって裏返せやしない。ひとりぼっちではないのに夜にはどうしても勝てないんだ。幸せであることを認めたくない、こんなんで満足なんかじゃない。 私は嘘がつけない、 その銃で心は狙えやしないよ。

眠らないで

私とずっと手をつないでほしいの。 私が水底に落ちるまで ずいぶん長い時間がかかった 光が届かなくなれば 憧れも消えてしまうと思った 私の頭の中の小さな光は 消えずに今も輝いているから この脳みそは心と喧嘩して 全て泡にしようとする 揺れる、たゆたう…

回想

最後のよるだった長い爪を切った水道の蛇口をひねった水を飲むふりをする痺れてくのは私だけであってほしいとオレンジ色の下で小さく息をする私は、私を形成する誰かに会う必要があるみたいだ。

ドーナツ

食べかけのドーナツを見て穴が無くなってしまったことに気づく 好きな人に好きと伝えられることはきっと夜に染まるよりも難しいことだ 考えて吐き出そうとすると手が石のように重く感じる 愛に触れていたいと何年も前からずっと願っていた 喉を通っても、心…

オレンジ

息がしづらいからもう少し待ってなんて伝えなくても、たぶん君ならわかってくれる。私の不器用さと頑固さを笑って大丈夫だよと口にしてくれる。いつの日か、荷物を持ってくれる人がいて酷く軽くなった心があったことも、大嫌いな街を歩いて、夜に消えたこと…

ごちそうさまでした

私のことは見ないでほしかった、 君の記憶に残りたい気持ちはあるけれど 私のことは見ないでほしかった。 その脳みその中、醜いままで生き続けたくなかった甘い嘘で腹を満たそうとして水を吐きそうになるまで飲み込んだ幸せの対象はいつまでたってもおかしい…

とんがり

まだ三角形の底辺にいる気がする。転がる気配もない。器用にもなれない。 君にならどれだけ深く刺されようとも、痛みを感じていたいと思う。 バカのくせに考え過ぎるからだと笑われた。 こんなにも思っているのに、あなたは私を何一つ思っていないのでしょう…