私の真ん中

甘いものが好きです。

その視線の先に

 

よく喋る人が苦手だ、
何を思っているかわかってしまうから。
君は全く話さなかったから
私は傷を増やさずに期待を膨らませた
でもその目はいつも遠くを見ているようで
私じゃない誰かをいつも追いかけてた
そのように見えた。そう思いたいだけ。

私はやっぱり見られることに慣れていない
たまに受け取る優しい言葉だって私の命を伸ばす嘘にしか聞こえない
そうやって複雑に受け入れて明日を生きることも難しくなる
もっと簡単に生きたい

でも私は誰かの一番にはなれなくて
それは当然だから仕方ないのであって
適当な人の一番なんかなりたくなくて
私は君に愛されたかったんだと気づく。最初から知っていたけど。

軽いくせに重く考えるし
あのとき見た夕焼けは忘れないし
たぶん全部なくすにはもったいない
まだ十分に生きてやしない

あなたの、瞳にうつるのは、あたしだ。